得失点差マイナス26からのスタート〜具志川商2

試合後、目一杯応援してくれた方々へ
感謝の言葉を述べる
野球部ナインたちの姿がそこにはあります
そのひとつ具志川商ナインは
第97回全国高校野球選手権沖縄大会準々決勝戦にて
敗れはしましたが
春の準優勝校を相手に臆せず立ち向かっていきました
同校2度目となるベスト8進出を果たした彼らに敬意を表して
紹介していきたいと思います。
2014年7月下旬、新人中央大会出場を懸けた中部北地区予選の初戦、具志川商ナインは美来工科と対戦するも0-7と大敗してしまいます。
さらに与勝、石川戦と二桁失点を献上してしまうなど厳しい状況に見えたのですが、その一方で彼らはナイスゲームもしていたのです。
【 新人大会中部北予選の結果】
7/23 具商0対7美来工科
7/24 具商3対1嘉手納
7/26 具商4対12与勝
7/28 具商0対3読谷
7/30 具商0対13石川
8/2 具商3対2前原
8/3 具商6対4具志川
【 3勝4敗 16得点42失点 得失点差マイナス26 】
得失点差はマイナス26!※
しかし前原や嘉手納に勝利を収めるなど、決して力が劣るようなチームでは無かったのです。
力はある、自身もあった、
自分たちのベストを尽くせば、との思いはしかし、
秋の初戦では叶いませんでした。
【 2014/9/12 宜野湾市民球場 】
具志川商
000 000 000 | 0
300 000 10× | 4
コザ
(具)宮城–東仲
宮城は8安打を浴びるも2回以降は立ち直り8イニングで僅か1失点に抑えましたが、初回の3失点が重くのしかかります。
味方打線も、コザ金城の前に宮城と新垣のヒット2本のみに抑えられての完敗でした。
3年生の10人(当時2年生)にとって、次の公式戦となる春の県大会まで6ヶ月以上待たされる、余りにも長い期間が訪れます。
ですが彼らはその期間、目一杯練習に励みました。その成果が春の県大会で顔を見せたのです。
【 2015/3/23 北谷公園野球場 】
具志川商
000 001 002 | 3
000 000 50× | 5
与勝
(具)宮城、徳田–東仲
エース宮城が仁王立ち!6回まで与勝打線に対し、自ら与えた四球と味方のエラーのみ。奪った三振も毎回の8つで、ノーヒットピッチング!
打線も初回、得点には至らなかったものの、この試合3安打をマークした島袋剣と宮城の連続ヒットが出るなど、スタンドとベンチに期待を持たせます。
そして6回表、一死から嘉数がライト前にヒットを放つと、東仲もこの試合2本目となる安打をセンター前へ運び、ツーアウトながら一・三塁として、8番仲間がライト前へ先制タイムリー!チームは一気に士気が高まりました。
だが7回裏、満塁からの内野ゴロの間に同点へと追い付かれ宮城が降板。後を継いだ徳田も、与勝新屋に三塁打を浴びるなど、このイニングだけで5失点を喫してしまいます。
もし、もしもこのままだったなら。。。
夏の彼らの成績は無かったのかも知れません。
敗色濃厚の9回表、先頭打者が粘って四球を選びます。高校野球ではこういう姿勢がとても大切なのです。
そこからヒットとワイルドピッチで無死二・三塁とチャンスを作った具志川商ナイン。
さらに相手のワイルドピッチで1点を奪うと、内野ゴロの間にさらに1点を加えました。
残念ながら試合には敗れるも秋、僅か2安打完封負けからの成長の証しを見せました。
さらに言えば与勝とは新チーム発足後、4-12で大敗していたのです。
それが5失点とはいえ、7つのイニングをゼロに抑えたことは、大いに自身を深めていいものでした。
そして最終回の攻撃で見せた諦めない姿勢。これこそが、具志川商2度目となるベスト8進出を決めた、あの宜野座戦の最終回の攻撃へと繋がる一つの布石だったと言えるのではないでしょうか。
〜つづく〜
※お詫びと訂正
前回、得失点マイナス30と書いてしまいましたが、僕の計算ミスでした。正確にはマイナス26となります。
閲覧して下さった皆様や、関係者の方々に深くお詫び致します。
おっちょこちょいのCBを、これからも暖かく(叱咤激励校正しながら)見守って下されば幸いです。
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