2020 高校野球夏季大会記録簿(KBC学園未来沖縄)

沖縄県独自の夏大会は八重山の初優勝で幕を閉じました。
その八重山に勝るとも劣らない躍動を見せたのがKBC学園未来沖縄。
2016年高校野球一年生中央大会優勝!
2018年高校野球春季大会優勝!
そして2020年。夏の初制覇まであと一つに迫りました。
残念ながら八重山の前に屈しましたが、堂々の準優勝。その中心にいたのが喜多慧人でしょう。
打っては4番。守っては要のキャッチャー。まさになくてはならない存在でした。
一回戦の浦添戦。セルラースタジアムでの大会第二号となるアーチは4番らしい一発。それから決勝戦までの6試合全てで安打をマークしたのは、チームで喜多唯一。
また安打以上の成績を残したのが打点。喜多が挙げた9打点は大会選手中ナンバーワンの記録。この部門でも4番らしさを発揮しています。
喜多慧人
24打数8安打9打点2得点3三振1四死球1盗塁
喜多に続く活躍を見せたのが斬り込み隊長の慶田城匠麻。
打率、出塁率、OPSは、喜多を差し置きチームナンバーワン。安打数こそ低い慶田城だが、得た四死球の数は8つ。選球眼の良さが出塁率の高さに繋がり、1番慶田城が出て4番喜多が返す形になった理想の打線でした。
出塁率チームナンバー2の一年生喜屋武竜哉と、打率チームナンバー2の東大夢も忘れちゃいけません。
ピッチャー陣は二人を取り上げます。
まずはエース松竹嬉竜。
決勝戦こそ回避しましたが、準決勝までの5試合に登板。防御率は2.20も、被打率.147(ベスト8の投手中5位)と奪三振率9.76(同4位)が光る。
もう一人は大城純一郎。
三回戦から決勝まで4試合に登板。防御率が0.80(同3位)。と秀逸だった。
チーム成績を見ると、打率、出塁率、長打率がベスト8中1位!得点率(5.50)の低さが残念だったが、打撃陣の終盤での勝負強さが圧巻。
KBC学園未来沖縄の、全6試合イニング別得点
1回3得点、2回1得点、3回4得点
4回2得点、5回1得点、6回無得点
7回9得点、8回8得点、9回4得点、延長1得点
浦添戦と美里工戦での大量点が、それぞれ終盤でした。八重山戦でも9回に粘りの1点を加えるなど、終盤の期待感は熱いものがありました。
打率 | 出塁率 | 長打率 | OPS | 盗塁 | 得点 | 打点 | |
慶田城 | 0.389 | 0.500 | 0.500 | 1.000 | 0 | 5 | 5 |
喜屋武 | 0.300 | 0.417 | 0.400 | 0.817 | 0 | 4 | 4 |
東 | 0.360 | 0.385 | 0.520 | 0.905 | 1 | 5 | 7 |
喜多 | 0.333 | 0.360 | 0.583 | 0.943 | 1 | 2 | 9 |
宮城 | 0.278 | 0.381 | 0.375 | 0.756 | 0 | 2 | 1 |
大城 | 0.190 | 0.261 | 0.333 | 0.594 | 0 | 2 | 1 |
玉城 | 0.250 | 0.368 | 0.313 | 0.681 | 1 | 2 | 1 |
當山 | 0.000 | 0.308 | 0.000 | 0.308 | 0 | 2 | 0 |
TEAM | 0.338 | 0.448 | 0.477 | 0.925 | 3 | 24 | 28 |
防御率 | 被打率 | 奪三振率 | K/BB | 球数 | 投球回数 | ||
松竹 | 2.20 | 0.147 | 9.76 | 2.21 | 463 | 28・2/3 | |
大城純 | 0.80 | 0.196 | 1.59 | 0.40 | 153 | 11・1/3 |
楽しんだ表情が印象的でした。
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