具志川商の相手は八戸西!

第93回選抜高等学校野球大会の抽選会が23日行われ、具志川商の相手が同じ21世紀枠選出の八戸西(青森県)に決まった。
アイランドスタジアムでは、八戸西の戦力をはかりつつ、具志川商の理想の戦い方を検討していく。
八戸西 2021年新チーム成績
公式戦 9試合6勝3敗
練習試合 17勝9敗2分
17-4 八戸工
2-3 八戸光星(地区決勝戦)
10-0 東奥学園
9-6 東奥義塾
7-1 八戸工大
8-0 青森(県準決勝)
3-14 八戸光星(県決勝戦)
10-3 福島商(東北一回戦)
1-2 花巻東(東北準々決勝)
総得点66 総失点39
得点率8.60 失点率5.31 バランス指数3.31
※主なゲームイニングスコア
八戸地区第一代表決定戦
八戸西
100 100 000 | 2
001 000 02× | 3
八戸光星
県準決勝
八戸西
121 40 | 8
000 00 | 0
青森
東北地区一回戦
福島商
021 000 0 | 3
011 510 2×| 10
八戸西
東北地区準々決勝
八戸西
000 000 001 | 1
020 000 00× | 2
花巻東
東北地区大会2試合15イニングを投げ10被安打1失点。県大会でも8日間で5試合を投げ切った186cmの長身右腕エース福島蓮が注目の八戸西。
西谷、下井田、廣田のクリーンアップも長打力と勝負強さを併せ持つ。
チーム打率は.345で、具志川商の.314を大きく超える。盗塁数は37試合で118個。1試合平均3.18個と、2.86個の具志川商をこちらも上回る。さらに長打力も高く.495をマーク。長打率.412の具志川商を引き離している。
具志川商が勝つには1-0もしくは、2-1のゲーム展開に持ち込むのが理想だろう。成長著しい新川と伊波勢のダブルエースが120%の出来で完投するか、粟国、田崎らを含めた層の厚い投手陣のリレーで、八戸西打線の目線を上手く変えながら相手走者の生還阻止を続ける形を目標としたいところ。
そのためには、1試合平均1.4個のエラーを記録した数値を、例えば仙台育英(41試合23失策、1試合平均0.56個)や、明豊(39試合27失策、1試合平均0.69個)のように少しでも減らすことを強く意識した練習を積むことも大切。内外全ての連携プレーを指示する粟国・島袋の二遊間コンビを中心に、緩さを一切捨てた厳しさ溢れる練習風景になっていかなくては、憧れの甲子園で自分たちの野球が出来ないまま終わってしまう可能性が高い。それほど、八戸西の戦力は並ではないのだ。
だが、初めての九州地区高校野球大会で臆することなく熊本県の東海大星翔に堂々と立ち向かい、勝利した具志川商の底知れぬ力が八戸西には脅威であろう。揺るがぬ自信を持つほどの練習も大事だが、自らの心をコントロールする術はもっと大切。浮き足立つことが無い具志川商野球を出せば、初出場初勝利はついてくる。(當山)
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