沖縄の野球~アイランドスタジアム 学童野球から社会人、プロまで。沖縄の野球界を応援します

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

第71回沖縄県高等学校野球秋季大会

Share Button

第71回沖縄県高等学校野球秋季大会

強すぎる興南が帰ってきた。11年振り秋の頂点へ!

 71回目を数える沖縄県高等学校野球秋季大会は10月23日、コザしんきんスタジアムにて決勝戦が行われ興南高校が三連覇した2010年以来、11年振り9度目の優勝を飾った。準優勝の前原高校と興南高校は、沖縄県代表として鹿児島県にて開かれる第149回九州地区高等学校野球大会に出場する。

- FINAL 決勝戦 -

 「最後まで手を抜かずに全力であたることを怠るのが、相手にとって失礼にあたります。」6回のイニングだけで二桁得点をマークするなど、16安打17得点を記録し大勝した興南高校我喜屋優監督とナインは、興南野球を貫き通した。
 1回、盗塁失敗など三人で攻撃が終わった興南高校だったが2回、「大きいのを敢えて狙わず、チームバッティングに徹してくれた」と監督が信頼を寄せる盛島稜大がセンター前ヒットで出塁すると、安座間竜玖が二塁打でチャンスを拡げる。その後長嶺龍希、野里悠介の連続タイムリーと内野ゴロの間に三走を迎え入れて3点を奪取した。続く3回にも、無死一・三塁から内野ゴロの1点と金城南隆のタイムリーで5-0と突き放す。
 「九州の強豪はこのような強さを持つチームばかりだ。そのときにこのまま黙って終わるのか?お前たちの全国で1勝するという目標はなんだ。」給水タイムのベンチ内でナインを鼓舞した東亮監督のゲキに、前原ナインも応える。4回、二死二塁から頼れる4番新里紹舜が見事なタイムリー。さらにヒットとワイルドピッチで満塁と攻め立てる前原高校らしさが出たが、この日の興南平山航多は一年生らしからぬマウンド捌きで三振に斬ってとると、7回まで最少失点。
 「最初から完投なんてのは考えていなかったのだけど、いけるか?と聞いたら行きます!と言うからね。」100球目を超えた8回、犠牲フライで1点を失うも、9回にこの日8個目の三振を奪うなど133球完投。
 「(延長の準決勝で10イニング以上投げた)平山が準決勝もほぼ完投して、今日も9回キッチリと投げた。1番ショートの仲程、サード野里と一年生が想像以上に頑張ってくれた。」近年なかなか見ることのなかった"強すぎるKONAN"が帰ってきた。「もちろん最低でも2勝。」と、九州地区高等学校野球大会の目標を語った指揮官だがそれは謙遜だろう。
 腰の痛みで登板回避したエース生盛亜勇太が復調したら、不沈艦興南丸として九州の頂点も狙える。どこのチームも試合経験が少ないコロナ禍の中、逆境を友達にする興南高校。パ・リーグ13勝目で新人王争いトップに立つ宮城大弥(オリックス)でも得られなかった秋の頂きに、11年振りに上り詰めた興南ナイン。まさに王者興南と呼ぶに相応しい今大会の出来であった。
 
- チャレンジャーとしてまずは一つ -

 「コロナ禍の中、県立ではなかなか二兎(守備と打撃)を追えない状況でバットを磨いてきた」。その結果が出た立派な準優勝だが、東亮監督や新里紹舜主将は上を見据える。
 「全国で1勝しようじゃないか。」を合言葉にしてきたナイン。初戦をものにすれば、前原高校にとっても東亮監督にとっても九州初勝利となる。「僕の意図することを、形にしてくれた凄い選手たち。」と、ナインの成長を感じた大会でもあったからこそ、まだ進歩出来ると信じる。
 半世紀前に一度だけ出た九州地区高等学校野球大会。相手からすると、名も知らないチームだろう。失うものは何もないチャレンジャーの強さを、前原高校が鹿児島の地で示す!(當山)
 

前原
000 100 010|2
032 1010 01× |17
興南
(前)横田、金城、上原-桃原
(興)平山-盛島
三塁打/ 盛島(興)新里(前)
二塁打/ 安座間(興)

- 順位戦 -

沖縄水産
000 030 020|5
000 010 000|1
北山
(沖)平田、上原昂-玉榮
(北)知念-仲里琉
二塁打/ 芳山、仲本、川端(沖)松下(北)

- Semifinals 準決勝 -

【 興南2季連続32度目の九州地区高等学校野球大会出場 】

 「内容的には負けのゲームだよね。」興南高校我喜屋優監督は、苦しかった試合をそう振り返った。初回、いきなり沖水打線が爆発する。一死から2番川端南海斗を皮切りに、仲本海、知念琉月、芳山海斗の4連続長短打。まるで、荒々しい琉球の海が興南丸を襲いかかったかのように一気に2点を先制した。
 沖縄水産高校は6回、一死一・二塁からダブルスチールを成功させると、1番吉元悠貴の二塁打で再び2点のリード。9回には相手のエラーで決定的と思える1点を追加した。
 追い詰められた興南高校は9回裏、1番仲程雄海がのろしを上げる二塁打。次打者死球のち主将禰覇盛太郎がヒットで繋げ満塁とした。流れが一気に変わるかと思いきや、沖縄水産高校も粘る。4番をサードゴロの本塁封殺に斬ると、次打者のファーストゴロで1点を失うが、二塁に送りツーアウト。ここで終わっていたかも知れなかったが、「普段なら、あのような当たりが無い二人」と、我喜屋優監督も目を細めた二人のラッキーボーイが興南高校にはいた。
 その一人目、金城南隆が2球目を振り抜くと、センターの横を破る二塁打。9回裏土壇場で同点にし試合は延長へともつれ込んだ。3イニング戦っても互角の両雄、ゲームはタイブレークへと流れていく。
 攻める沖縄水産は13回、四球を選んで満塁とすると9番平田李維が犠牲フライを放ちまず1点。次打者の当たりはファーストゴロ。本塁に送るのがギャンブルに見えたのか、そのまま一塁をアウトにし2点目がボードに刻まれた。その裏、興南高校は先頭打者がファーストへのファールフライに打ち取られる。今度こそ万事休すかとも思われたが、沖縄水産野手にもプレッシャーがかかっていた。ワイルドピッチでそれぞれ進塁すると二人目のラッキーボーイ石川泰平が打席へ。
 「どんなボールだったが全く覚えていない」と石川泰平が言うほど、真っ白な頭の中に甘めのボールがやってきた。逃さず振り抜くと打球は左中間へ。9回の同点劇を今一度見ているかと錯覚するような、見事な2点タイムリー二塁打で再び振り出しに戻した。
 14回裏、興南高校は犠打を失敗するも盛島稜大がライト前へ弾き満塁。試合中盤から好投していた平山航多は、バットではここまでの4打席ノーヒットと苦しんでいたが我喜屋優監督は動かない。「9回のチャンスでも打てなかった。絶対自分が決めると強く思って打席に入った」平山航多に甘いカーブがやってきた。「野手に助けられてきたことを思いながら、強く振り抜いていった」結果、見事なサヨナラタイムリー。「春夏連覇の戦士たちのような、興南らしい打撃が出来た。選手たちは良くやった。」と手放しで喜んだ我喜屋優監督。昨年の準決勝で具志川商業高校に敗れ、秋の九州切符を逃した鬱憤を見事晴らした今大会ナンバーワンのゲームであった。(當山)

沖縄水産
200 002 001 000 20 |7
002 000 003 000 21×|8
興南
(沖)平田、上原昂-玉榮
(興)安座間、平山-盛島
三塁打/ 石川(興)
二塁打/ 仲程、金城(興)知念、吉元(沖)

- 取材こぼれ話 -

 試合中盤から最後まで、一年生左腕平山が粘り強く投げた上に、最後はその平山自らのバットでサヨナラ勝ちを決めた。タイブレークとはいえ、失点したときに投手交代の考えはあったかと聞かれた我喜屋優監督。
 「いや、あれだけ良いピッチングをしてきている選手を変えて負けでもしたらその後の選手生命に響く。選手は引きずるからね。変えるぞ!という気持ちをグッと押し込んで、僕自身を縛り付けていました。一歩前に出ると変えちゃう癖があるので、一歩一歩後ろに下がっていました(笑)。」と、試合後に報道陣を笑わせてくれるほど上機嫌な監督。少なくとも僕は初めて見ましたよ。同じく延長ルーズヴェルトゲームで負けた2019年夏の悔しさを晴らした、素晴らしい勝利でした。(當山)

- 野球大好きデータルーム -

 興南高校我喜屋優監督と名勝負を繰り広げてきた沖縄水産高校上原忠監督。今回も最後まで痺れるゲームを魅せてくれた両監督の、春夏秋の対戦成績を調べてみた。

我喜屋優監督 vs 上原忠監督

- 夏 -

92回決勝戦 ○興南 9-1 糸満●
97回決勝戦 ○興南 4-2 糸満●

- 秋 -

68回決勝戦 ●興南 1-8 沖縄水産○
69回三回戦 ●興南 2-10 沖縄水産○

- 春 -

63回二回戦 ●興南 2-7 糸満○
66回決勝戦 ○興南 3-1 沖縄水産●

 6試合中実に4度が決勝戦でぶつかっており、3勝3敗の五分だった両監督。上原忠監督の新チーム始動は素晴らしく、我喜屋優監督は秋の大会で一度も勝てていなかったばかりか、2年前はコールド負けの屈辱を喫していた。ちなみに、同じくライバルとして凌ぎを削ってきた比嘉公也監督(沖縄尚学)と神谷嘉宗監督(前美里工監督)も、我喜屋優監督にコールド勝ちしたことはない。(春夏秋の大会)
 今回の激闘を制し一歩リードした我喜屋優監督だが、この先も両監督の激しい戦いは注目の的となっていく。(當山)

【 前原51季振り3度目の九州地区高等学校野球大会出場 】

 これぞ4番!前原高校新里の、新里による、新里のためのゲームと言っても過言ではない新里紹舜DAYだった。
 まずは1回、二死二塁から新里紹舜がライトの頭上を襲う完璧な三塁打で鮮やかに先制すると2回に早くも打線が爆発する。
 一死二塁から8番桃原庸介がレフト前へ運びまず1点。1番に返り又吉哲大のタイムリーで2点目。エラーとワイルドピッチで3点目を得ると再び新里紹舜がライトへ。これも三塁打となり5点目が入った。1回の打席では新里紹舜を返せなかった5番比嘉健登もライト前へ運び三走が生還。このイニングだけで大量6点を奪いゲームを決めた。
 前日、沖縄尚学打線を抑え込んだ北山エース知念夢翔だっだがさすがに疲労の色は隠せず。「前日は130キロ後半のストレートがあったが、今日は130に届かない。」とは、記者席からの声。しかし、前原高校同様にもう1校のヒーローは間違いなく北山高校であった。来年春、さらに成長した姿を見せて欲しいと願う。(當山)

北山
001 01 |2
163 02×|12
前原
(北)知念、仲里陽-仲里琉
(前)横田-桃原
本塁打/ 知念(北)
三塁打/ 新里×2(前)

- 取材こぼれ話1 -

 49年前と言えば復帰年である1972年。さらにその20年前の1952年の優勝と合わせた3度目の決勝進出を果たした前原高校。と、これはあくまで秋季県大会での話。全球児の目標である聖地甲子園への出場は1996年の夏だから、今年でちょうど四半世紀前になる。
 そのときに聖地を踏んだベンチ入りメンバーを紹介しよう。

【 第78回全国高等学校野球選手権大会出場メンバー 】

監督:新垣清貴(第12代沖縄県高等学校野球連盟理事長)
部長:上原 昇(第21代沖縄県高等学校野球連盟会長)
選手:金城敦、神田優枝、喜納俊行、名嘉村直人、我謝秀典、古謝拓志、崎原満、島袋将志、安慶名仁、上江洲進、名嘉山卓、祖根覚、安里正也、勝連貴志、比嘉一巨、翁長哲也

 そのメンバーの島袋将志氏(センター)が、現在の前原高校野球部保護者会会長を務める。

島袋氏「僕が前原で甲子園に出場したからと言って、息子を是が非でも前原高校に入れる、ということは全く考えていませんでした。」

 でも、息子が選んだ高校は前原だった。それならばこれまで以上に全力で支援しよう。島袋氏は、当時の前原高校野球部メンバーや地域の方々をまとめる父母の保護者会会長に就任した。その新チーム初陣と呼べる今秋での、49年振りの決勝進出を叶えた息子優太らナインを誇らしく見つめていた。

島袋氏「僕らの時の秋はベスト16。それを越えてくれたのが素直に嬉しいです。」

 島袋氏たちの前原高校の秋を振り返ると初戦、二戦目と現在のチームのようにコールド勝ちしていたが、ベスト8を懸けた戦いで那覇商に1点差惜敗。一戦一戦子供たちの、成長の跡が見える高校野球の魅力に、親として改めて魅入られた特別な一日となったに違いない。

- 前原高校49年前の優勝とセンバツ出場の跡 -

一回戦  前原 12-0 南部農
二回戦  前原 7-0 名護
準々決勝 前原 4-1 興南
準決勝  前原 7-2 沖縄
決勝戦  前原 5-3 普天間

 第51回九州地区高校野球大会に初出場した前原。初戦で当たったのは福岡県で好成績を収めていた小倉南であった。

小倉南(福岡県)
100 000 020 001|4
000 000 120 000|3
前原
(小)日高-石橋
(前)松野-桑江朝

 延長12回を戦う激闘の末、僅か1点差で敗れた前原高校。しかしこの最後まで諦めず粘ったウチナー魂が奇跡を呼ぶ。
 51回九州地区高校野球大会で優勝したのは宮崎実業高校。しかしその後、野球部スタッフに不祥事が起きセンバツ出場辞退となる。記念大会九州3枠の中、準優勝の小倉南と、準決勝で小倉南高校に1点差(延長11回)の小倉商業高校が選出。残り1枠を、小倉南高校と大接戦を演じた前原高校に白羽の矢が立てられたのだった。

- 取材こぼれ話2 -

 5回裏のことだ。コールド勝ちまで2点差あった前原。ツーアウトとなり、このイニングでのコールドは無いかとカメラを離したとき、後ろから声が掛かった。「打ちますよ彼は。」その声の主は、この日グラウンド整備担当を務める那覇高校の具志堅君だった。「僕、大会17号のホームランを打ったんですよ。」相手投手の球を予測し、ライトスタンドまで持っていったその感を信じてカメラを構え直した。するとどうだろう。三塁打2本を放った新里が、最後のコールド勝ちタイムリーも決めた。「君のその抜群の感、最高です。」と返した僕。具志堅君、約束通り君のことを書いたから、来春もっと活躍してくれよ。

- 取材こぼれ話3 -

 2021年、コロナ禍により新人野球大会は2年連続で中止となったが地区は地区で任せられていた。中央大会があるかも知れないということで、中部北地区は地区なりの公式戦を進めていた。そこで前原高校は4戦4勝と圧倒的な成績を収めた自信を胸に秘め、今秋大会に乗り込んできた。

東亮監督「彼らが彼らなりに声掛けして試合の雰囲気作りなどを作っているのが前原高校。」

 僕は前に出過ぎないようにしているだけと謙遜する東亮監督だが、事実相手の攻撃を防ぎベンチへ帰ってくるナインを迎えるやいなや、すぐにベンチに引っ込んでいた。

東亮監督「前イニングでスリーアウト目になったバッターが、その回の円陣の中での発言者です。」

 前のイニングで悔しいスリーアウト目を喫しただけに、ナインに対する助言が不真面目であってはならない。勝つための言葉送りを、ほぼ全ナインが行う。だからこそ、ベンチが一体となる。「ありがとう!本当にありがとう!」と、心が熱くなる言葉を発したのは、4番新里がこの試合二度目のタイムリー三塁打を放った直後の前原高校ベンチだった。
 本当の全員野球、本当の一丸野球が無し得た(新チーム以降)9戦無敗。それはそのまま、半世紀振りとなる九州地区高等学校野球大会出場への軌跡となった。(當山)

ー 準々決勝 ー

【 興南7本の長打含む16安打12得点の猛攻で2年連続25度目のベスト4 】

 興南は初回、2番比嘉が三塁打を放つもクリーンアップが返せず嫌な立ち上がりに。しかし3回、3番禰覇盛太郎にレフトスタンドへのソロアーチが飛び出す。同点にされた5回にも禰覇盛太郎が二死三塁からタイムリー。7回には9番平山の三塁打のあと、仲程がレフト前へタイムリーを放つ。その後二死二塁から、4番盛島稜大がチーム二桁目のヒットを放ち4-1と突き放した。
 9回には打者12人を送り長打3本と、相手の戦意を喪失させ二桁得点。一回戦から4試合連続二桁安打と、2010年連覇の戦士たちを彷彿とさせる、アグレッシブな攻撃を見せ続けた興南が2年連続25度目のベスト4進出を決めた。

興南
001 010 217|12
000 100 000|1
日本ウェルネス沖縄
(興)安座間、平山、島袋-盛島
(ウ)小橋川、安里、上原、池間、安慶田-新城
本塁打/ 禰覇(興南)
三塁打/ 比嘉、安座間、國吉(興)
二塁打/ 平山、長嶺、仲程(興)

【 北山旋風再び!1点差で横綱沖縄尚学を下し秋初のベスト4 】

 44年間乗り越えられなかった八強入りの壁を乗り越えたナインが大金星を挙げ、北山高校創部初となる秋ベスト4入りを果たした。
 北山は3回、早くも代打を送るとこれが大当たり。山城悟が初球攻撃でレフトの頭上を超える二塁打を放つ。トップに帰って仲里龍がセンター前へ。これで一・三塁。怒涛の攻撃を見せる北山打線の前に相手投手の制球が乱れる。連続四死球で先制したが、沖縄尚学先発の仲宗根大斗も気合を入れ直し、4番5番を意地の連続三振に斬り流れを食い止めた。しかし二番手の比嘉佑斗も制球悪く二つの四死球とパスボールで一・三塁とピンチを招いてしまう。三番手吉山が向かうは、前の打席で代打で登場し二塁打を放っている山城悟。ここも初球だった。レフトへの決勝点となるタイムリー。北山打線はその後、沖縄尚学吉山から二塁を踏めなかっただけに、貴重な一打となった。このリードをエース知念が何とか守り切る。
 5回にタイムリーを浴び1点差と詰め寄られ、6回には二死満塁、8回一死一・二塁、9回二死一・二塁と沖縄尚学に攻められるが本塁だけは触らせす4試合連続完投でゲームセット。2013年春大会の平良拳太郎(DeNA横浜)、2017年一年生大会、2018年夏大会、2019年春大会の金城洸汰らへと受け継がれてきた北山旋風を、166Cmの小さな大エース知念が巻き起こし続ける。
 

沖縄尚学
000 010 000|1
001 100 00× |2
北山
(沖)仲宗根、比嘉、吉山-前盛
(北)知念-仲里琉
二塁打 / 山城悟(北)知花(沖)

【 先制、中押し、ダメ押し。沖縄水産がコールドで3年振り22度目のベスト4 】

 沖縄水産は初回、1番吉元が死球で出塁するとすかさず盗塁を決める。ここで2番川端がセンター前へ運び二走が生還。あっという間に1点を奪うと、牽制が逸れる間にもう1点を加えた。2回には二死一・二塁から3番仲本のタイムリー。一死満塁の5回には8番比嘉秀の2点タイムリー二塁打で中押し点を加え中部商を引き離す。
 一回戦の八重山農、二回戦の那覇国際、三回戦の名護と3試合連続ホームランを記録していた沖縄水産4番知念だが、8回の第5打席で周囲が期待する大きな当たりをセンターへ放つもあと少し。しかしあっぱれな2点タイムリー三塁打でダメ押しした。
 投げては先発平田が4回を無失点に抑えると、上原昂も8回の1失点のでコールド成立。沖縄水産が3年振り22度目のベスト4進出を決めた。

沖縄水産
210 020 03|8
000 000 01|1
中部商
(沖)平田、上原昂-玉榮
(中)松川、玻名城、松川-仲本
三塁打/ 知念(沖)
二塁打/ 仲本、比嘉秀(沖)

【 北山の44年振りを上回る49年振りの記録。大逆転の前原が1972年以来のベスト4 】

 主導権を握ったのはKBC学園未来沖縄だった。初回、一死二塁から3番宮良が先制のタイムリー。5回には内野安打、バントヒット、犠打エラーで無死満塁の大チャンス。しかし、前原先発の横田がここで踏ん張ったのが直後の大逆転劇へと繋がっていく。
 横田は4番、5番と連続三振。6番伊敷にタイムリーを浴びたものの、最少失点で凌ぐ。するとその裏、前原は怒涛の攻撃。
 一死から1番又吉が四球で出塁すると2番佐久本がライト前へ。続く目取眞の犠飛で1点を返した前原。だが、ここからが真の見せ場だった。4番新里が右中間は二塁打、比嘉、山城連続ヒットのあと、7番眞栄里も2点タイムリー二塁打と4連続長短打で気付けば5-2と試合をひっくり返していた。たまらず投手交代したKBC学園未来沖縄だったが、ワイルドピッチと四死球を重ねこのイニングだけで9失点。7回にも二つの四死球で三走を押し出しコールドが成立。
 沖縄県が本土復帰を果たした1972年以来、約半世紀振りとなる秋のベスト4へ前原が名乗りを上げた。

KBC学園未来沖縄
100 012 1 |5
000 090 3×|12
前原
(未)山城、平良-橋本
(前)横田、島袋、上原-桃原
二塁打/ 新里、前里、伊禮(前)宮良、大城(未)か

Share Button

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


試合等撮影致します

「大会の撮影(個人、チームごと)を引き受けたらいいのに」

そのような声を、徐々に頂くようになりました。

仕事の兼ね合いもあり、お客様の全ての要求に応えられるわけではありません。

それでも、前もって試合やその他の情報を前もって教えていただくことで、対応していきたいと思います。

また、投HPでの掲載写真の購入依頼も引き受けいたします。
(おきなわ野球大好きに掲載されている写真は、おきなわ野球大好き(比嘉)へお願いします。それ以外の写真のみ引き受け致します)

- 試合撮影以来 -
(個人) 5000円~
(チーム)10000円~
※後日、データをCD-Rに焼いてお送りいたします

- HP掲載写真購入依頼 -
(個人引き延ばしA3)4000円
(同A4)2500円

詳しいことをお聞きしたい方は下記のアドレスまでお願いします
islandstadium@gmail.com(當山)

アーカイブ

憧れの前田智徳さんと

憧れの前田智徳さんと

Sponsserd link

Sponserd link

Sponserd link

Count per Day

  • 2937064総閲覧数:
  • 142今日の閲覧数:
  • 319昨日の閲覧数:
  • 7364月別閲覧数:
  • 1857694総訪問者数:
  • 116今日の訪問者数:
  • 253昨日の訪問者数:
  • 1現在オンライン中の人数:
  • 2014年7月9日カウント開始日:
error: 閲覧下さりありがとうございます
ツールバーへスキップ