沖縄県高校野球クインテット〜我喜屋優監督

ここ10年間で100試合以上、
且つ70勝利以上を記録している監督さんは
八重山商工・伊志嶺監督
美里工・神谷監督
糸満・上原監督
沖縄尚学・比嘉監督
興南・我喜屋監督
の、クインテット5監督。
その5人の過去10年間の通算勝利数をまとめてみました。
ファイナルバッターは我喜屋優監督です。
下記のリンクより、これまでに挙げた伊志嶺監督、神谷監督、上原監督、比嘉監督らの成績もどうぞ
クインテット5監督の中でも、最高勝率を誇るのが我喜屋監督
2007年の4月に母校の監督へ電撃就任を果たした3ヶ月後の選手権沖縄大会で優勝。興南24年振りの甲子園出場は、誰もが驚く伝説となった。
【 プレイバック名勝負 興南 vs 浦添商 】
2007/07/16 北谷公園野球場
興南
100 000 000 00 | 1
000 100 000 00 | 1
浦添商
雷雨コールド引き分けとなった伝説の試合。
興南は初回、先頭打者の小濱が二塁打を放つとフィルダースチョイスと盗塁で無死ニ・三塁。ここで幸喜が期待に答える中前タイムリーで先制。浦添商伊波翔はなおも無死一・三塁のピンチを迎えたが、スクイズを阻止するなど最少失点で凌ぐ。
浦添商は4回、相手のエラーで出塁した走者を犠打で進めて一死三塁。ここでベンチが早くも動き、代打仲間が右前タイムリーで同点に追い付いた。
秋にコールドで下した興南ではない!浦添商の誰もがそう感じた実力伯仲の両者は一歩も引かず延長へ。そして伝説のシーンへ。
11回裏、浦添商は二死ながら一・二塁とすると松本が右中間への会心の当たりを放つ。
サヨナラ!
そう思ったが、背走しながら懸命に打球を追った興南砂川が伸ばしたグラブに、吸い込まれるように打球が収まる。超ファインプレーに北谷球場は揺れた。その後雷雨コールド引き分けが決定。
稀に見る好ゲームは再試合となった。
2007/07/18 北谷球場公園野球場
浦添商
000 000 000 | 0
001 000 01× | 2
興南
興南は3回、一死二塁から小濱が先制タイムリー。8回には二死二塁から新崎のタイムリー二塁打で2点を奪い有利に進める。
投げては1年生石川が先発で6回と2/3イニング、後を受けた當山も終盤を迎えて24年振りの夏優勝に輝いた。
その後も我喜屋監督と興南の快進撃は続く。
2008年に優勝した秋の県大会は2010年まで三連覇。秋の三連覇は、故栽監督も成し得ていない史上初の偉業である。
まだまだ伝説は続く。
島袋洋奨らを率いた2010年、甲子園春夏連覇を達成!この年の我喜屋監督と興南はまさに無敵!
全国選抜大会 V
春季九州大会 V
選手権沖縄大会 V
全国選手権大会 V
国体 1勝(以降雨で中止)
秋季県大会 V
秋季九州大会 1勝1敗
新チームを引き継いだ大城洸二らが九州大会の準々決勝で敗れるまで29連勝!という凄まじさであった。
そして我喜屋監督といえば無類の勝負師。2007年の夏から今年の秋の県大会まで決勝進出が14度もあるが、その内11度に勝利している。
(八重山仲里監督は、決勝で土をつけた県内2人目。1人目は比嘉公也監督)
136試合と107勝は、比嘉監督に次ぐ数字。
宿命のライバルである沖縄尚学と興南の凌ぎ合いは、これからも僕ら野球ファンの胸を、永久に踊らせ続けることだろう。
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